Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

Big Fat Cat の世界一簡単な英語の本

初心者向けに書かれた英語学習書『Big Fat Cat の世界一簡単な英語の本』の作者、向山貴彦さんがお亡くなりになられたそうですね。新聞で見てびっくりしました。まだ47歳だったそう。とても残念です。

 

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本

 

 

 2001年の発売当初、私はすでに英会話講師の仕事をしていましたが、当時のBFが買ったというのを貸してもらって読んでみたのでした。英語に苦手意識を持っている人にいかにわかりやすく説明できるか、しかも楽しく英語を学んでもらえるか、という工夫がされていて、「なるほど、確かにわかりやすい」と納得したのでした。講師として英語を指導していく上で、どうわかりやすく英文法お伝えられるかなと私も色々と頭を悩ませてきましたが、この本を読んで「わかりやすい伝え方」を学ばせてもらったなと思っています。箱と→で英文のルールを表すのがとても面白くて、実は企業研修で文法の話をする時に、この→は私も使わせてもらったことがあります。

 

その後Big Fat Catの物語はシリーズとして続いていったようで、たくさんの本が出版されていますよね。最新の本が去年に出版されていたとか。知らなかった。

 

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の大百科事典

ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の大百科事典

 

 

簡単にわかりやすく説明するというのはすごく難しいこと。難しいものをわかりやすく伝えるのが先生の役割なんですが、それが上手く出来ないことも多々あります。難しい言葉で話して、生徒がわからないと「理解できない生徒のせい」にしちゃうことも出来るわけです。そういう先生だっていますね。でも、そこで「どうすれば生徒にわかるように伝えられるかな」と考えていけば、教師としてさらに成長でき、そして生徒の成長の助けにもなれるわけです。

 

きっとまだまだ本を書きたかったんじゃないかなと思うととても残念ですが、彼が遺してくれたBig Fat Catの本がこれからもたくさんの英語学習者のサポートになるだろうなと思います。彼が私たちに残してくれたプレゼントですね。私も英語を教える一教師ととして、こんな風にわかりやすく英語を伝えていけるようでありたいなと思います。