Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

canとcouldの話をもう少し

少し前の記事でcouldの用法について書きましたが、今日はGrammar in Use中級編から例をあげて、もう少しcanとcouldの違いを比較してみようと思います。

 

I can stay with Candice when I go to New York.

Maybe I could stay with Candace when I go to New York.

This is a wonderful place. I could stay here forever.

 

1つ目の文章と2つ目の文章は助動詞が違うだけであとは全く同じ文章です。ニューヨークに行ったらキャンディスのところに泊めてもらう。テキストでは1つ目の文章の後ろにかっこで(realistic)と書いてあります。2つ目の文章の後ろには、possible but less sureと書いてあります。やはりcouldを使う時には「仮定」ということで、少し可能性が低くなるわけです。とはいえ全くあり得ない、現実に反する、というわけではなく、可能ではあるがより不確実ということになります。そして3つ目の例文では「ここは素晴らしい場所だから永遠にここにいてもいい」と言っているわけです。これはunrealistic現実的にはありえません。なので、こちらは完全に「現実に反する仮定」です。

 

でもこの3つともどれもが文章として可能です。ここにちょっとした助動詞のニュアンスの違いが現れていますね。

 

さて実際に使ってみようと思うと「あれ、これはどの助動詞を使うといいのかな」と悩んでしまいそうです。実は私も悩むことがあります(笑)とりあえず、「現在の話をする時のcouldの用法は仮定法の一種」と覚えておいてはどうかと思います。仮定法って必ずif節を伴うものと思っている人も多いのですが、if節なしで使う仮定法のcouldがあるわけです。実はよく見かける用法だったりするのです。ロマンティックなラブソングなんかで、I could die for you.と言えば、君のためなら死んでもいい、ということですが、I can die for you.だったらちょっと生々しすぎる気がします。そんな状況そうそうあるものではないですから、あくまで仮定というわけです。そう考えれば、canとcouldの違いがちょっとわかるような気がしませんか?

文法は理論で理解するだけじゃなく、実際にたくさん例に触れて感覚を掴んでいくことも大事。そして、自分でも使っていくことです。かといって、日本に住んでいて英語を勉強をしていると、とにかくたくさん触れて感覚を掴むというのはなかなか難しくもあります。なので、文法書を利用して理論を確認することも大事。理論+実践の両方でアプローチしていくのが、効率的な学習方法と私は思っています。ややこしいこともありますが、時々こうやって文法確認しつつ、ブログにもアップしてみようと思います。
 

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