Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

Bookclub: Convenience Store Woman

今年3度目のブッククラブ参加。今のところ毎回出席しています!去年は1月に参加してそれっきりになってしまったので、今年こそは有言実行。皆勤は難しいかもですが、出来るだけ参加したい。

 

さて、今回の課題本は日本人作家の作品。芥川賞を受賞して話題になったこちらの本です。

コンビニ人間 (文春文庫)

コンビニ人間 (文春文庫)

 

私も気になっていた本なので、今回良い機会と思って読んでみました。短い作品だし日本語なので一気に1日で読んでしまいました。クスッと笑えるシーンもたくさんあり、それでいて「普通」って何だろうと考えさせられ、私自身も「普通」から外れた人生を送っているので、主人公の言葉に共感する部分もたくさんありました。クラブのメンバーから指摘がありましたが、主人公の女性はおそらく自閉症なのではないかと思うのですが、そんな彼女が見つけた居場所がコンビニ。そこで初めて彼女は自分が存在する意義を感じられる。

 

ディスカッションはなかなかに盛り上がり楽しかったです。エンディングについてちょっとした賛否両論がありましたが、私は主人公が他者の目ではなく自分の気持ちに従って決断したことに意義がある気がしています。幸せの定義は色々とあるでしょうが、それが彼女の望む幸せならばそれでいいではないかと思うのです。何だか私もちょっと勇気をもらえた気がします。でも、違う意見があるのも当然だし、だから議論が面白いのだとも思います。

 

芥川賞を受賞したということで、文学的な価値はどうなのか、何が評価されたのかという点では厳しい意見もありました。それについては私は何も偉そうなことを言えるだけの見識もないですが、作品として楽しめたし私は好きです。読みやすい作品ですし、お勧めします。

 

さて、次の課題本はこちら。

Pachinko

Pachinko

 

 

これまた舞台は日本ですが、主人公は韓国人女性。日本が舞台でも描かれ方が全く違ったものになるので興味深い。『コンビニ人間』と違ってかなりの大作。次の集まりまでに読み終えられるかどうか心配ですが、取り敢えず読み始めています。Kindle端末買ってから初めて電子書籍を購入。Kindle活躍中。やっぱり買って良かった。これからどんどん活用していきたいです。