Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

TOEIC問題でトラベル英語を学ぶ

今日はTOEIC問題を使っての英会話学習の話をしてみます。しばらく前にTOEIC問題を使ってのビジネス会話の勉強について書きましたが (TOEIC問題でビジネス英語を学ぶ )TOEICはビジネス表現ばかりでもありません。今日ご紹介する会話は、business tripで仕事の合間に美術展に訪れるという話。チケット購入しようとしたら、お目当ての美術ツアーは週末にしか開催されておらず、代わりに違うツアーを紹介されるという場面です。ビジネス英語というよりもトラベル英語と言えます。使われている単語は主に簡単なものなので、聞いて(読んで)内容は大体わかるはず。アウトプット用の素材に最適です。

今回もTOEIC公式問題集からの抜粋です。 

 

TOEICテスト新公式問題集< Vol.6>

TOEICテスト新公式問題集< Vol.6>

 

 

A: Good afternoon. I'd like to purchase a ticket for the guided tour of the exhibition on ancient Egypt.

B: I'm sorry, sir, but that tour is only given on Saturdays and Sundays.

A: Oh, I was looking forward to taking that one.  But I'm just in town for a business trip and I'm leaving tomorrow.  Do you have guided tours for any other exhibits?

B: Yes,  the sculpture exhibit has a wonderful tour, and the next one starts in 5 minutes.

 

 会話の始め方がわからないという人も多いのですが、こんな風に挨拶で始めて、それから「〜したいのですが…」と要望を伝えると良いですね。I’d like to…は便利な表現なので色んな場面で活用したいところ。purchaseの代わりにbuyでもオッケーです。a ticket for …で「〜のチケット」。後にくる名詞を色々と変えていけば、色んなバリエーションが出来ます。look forward to 〜「〜を楽しみにする」Do you have 〜?「〜はありますか?」どれも便利な表現です。

 

時制の使い方にも注目してみたいですところ。基本時制というのはとても重要。それでいて実はちゃんと使いこなせていないことが多いのです。現在の事実、習慣は現在形。「ツアーは土日しかありません」 “that tour is only given on Saturdays and Sundays.”「他の展示のガイドツアーはありませんか?」 “Do you have guided tours for any other exhibits?” 近い未来には現在進行形を使っています。「明日出発します」 “I'm leaving tomorrow.” この「近い未来を表す現在進行形」は意外と知らない人が多いです。でも、会話ではかなり頻繁に使われます。最後に、ツアーのスケジュールを伝えるのには現在形を使っています。「5分後にスタートします」 “the next one starts in 5 minutes.” 未来の話ではありますが、電車のスケジュールや映画の開始時刻など、タイムテーブルに従って固定スケジュールで進むようなものには現在形を用います。

 

こんな風に、「得点アップのため」というのではなく、「実践力、アウトプット力のアップ」と考えて見てみると、TOEICの英文って結構使える表現がいっぱいです。私も最近は特に、TOEIC教材を使いながら、実用的な英語表現を教えるということをよくしています。昔はそういう視点を持てていなかったので、ただのTOEIC対策で終わってしまうことが多かったのですが、講師経験を積んでいくとレッスン内容も変わっていきますね。今日のブログ記事も、お役に立てれば嬉しいです。