Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

コンマの使い方再び

以前に英文読解の記事を書いた際に、コンマの使い方がポイントになるという話をしたのですが(神戸大の入試問題を解いてみました)、大学の授業で使っているテキストでも、そんなコンマの用法が多数出てきます。名詞+コンマ+前出の名詞の説明+動詞といった具合に、主語と動詞が離れていることが多々あって、慣れていないと惑わされて文構造を見失いそうになります。特に固有名詞の後にコンマがつくことが多い。例えば人の名前の後にコンマでその人の役職や所属団体、さらにその所属組織の説明がコンマの後に続いて、ようやく動詞が登場なんてことも。

 

Mr. ××, chief of 〇〇, a major ... company in Japan, says ...

 

人の名前、会社の名前、町の名前などは、その後にその人がどんな人か、どんな会社か、どんな町かetc.と説明が必要なことが多いので、必然的にそういう文章になることが多いようです。コンマ+関係代名詞節というパターンも多い。ちなみに固有名詞の後に来る関係代名詞は、基本的にはコンマ付きのいわゆる非制限用法となります。これも知っておくと便利。

 

さて、そんなコンマの用法ですが、読解だけでなく 英文を書く時にも大活躍します。つい先日の翻訳の授業でも先程例に上げたような英文が何度となく登場しました。使えると非常に便利です。というか、使えないと英訳が出来ないという位に頻繁に登場します。もちろん英文の種類にもよりますが、とっても役に立つ頼もしい存在でもあるのです。

 

やはりインプットとアウトプットは繋がっていますね。苦手と思う表現や用法でも、よく目にするものは嫌がらずにマスターして取り込んでしまえば、今度は自分がそれを使って文章を書けるようになるので、昨日の敵は今日の友。喧嘩するよりも仲良くなっておいた方がお得というものです。