Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

「選手」を英語で

先日引き受けた翻訳のお仕事でスポーツの話題が出てきたのですが、そこ出てきた「選手」という日本語。この日本語皆さんならどう英語にしますか?


私は最初にパッと思い浮かんだのがplayerという英語でした。でもこの単語全てのスポーツ選手に使える言葉ではありません。playという動詞が使えるスポーツにしか使えないのです。そもそもplayが使えるスポーツというのも限られています。例えばサッカーや野球、テニスなどの球技系のスポーツに使うことが多いです。動詞にerをつけることで人を表す名詞になります。なのでplayする人だからplayerというわけです。


しかし翻訳の文章で出てきたのは柔道や空手といった日本のスポーツでした。これらのスポーツにはplayという動詞が使えません。じゃあどんな動詞を使うかというとdoを使います。do karate, do judo他にもdo yoga, do aerobics というのもあります。では、空手選手や柔道選手を表わすのにjudo doerと言うかというと、やっぱり変な感じがします。


そこで思いついたのがathleteという表現。日本語でも最近はアスリートという言葉をよく聞きますよね。しかし、本当にこれが柔道や空手にも使えるのか半信半疑だったので、海外のいろんな国際大会のホームページを調べて確認してみました。そこでやっぱり使われていたのがathleteという表現だったので、この表現を使うことに。その後返ってきたプルーフ済の原稿にも直しは入っていなかったので、これでオッケーなようです。もしかして他にも良い表現があるのかもしれませんが、とりあえず今のところ、この表現しか私には分かりません。


それにしても日本語の「選手」という言葉とっても便利な言葉ですね。どんなスポーツにも使えてしまう。でもこれを英語に翻訳しようと思うとスポーツによって使う単語が色々変わってきます。私の好きなフィギュアスケートの場合も、これもまたplayするスポーツではないのでplayerという表現は使えないです。フィギュアスケートに使う動詞は何かと言うとそのものズバリ、figureskateです。なので、フィギュアスケート選手はfigureskaterで決まりです!


翻訳をしているとこんな風に色々と気付かされることがあります。また何か面白い話があればブログでもシェアしてみようと思います。