Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

Bohemian Rhapsody

見に行きたいと思いながらなかなか行けずにいた映画『ボヘミアン・ラプソディー』をようやく見に行って来ました!周りの人達から「良かった」という声を聞いていたし、もともとQUEENの曲が好きで、これは絶対見にいこうと思っていたのでした!やっと行けた!

 

実は私、この映画ドキュメンタリーなのかなと思っていたですが、実話をベースにしてちゃんと役者さんがメンバーを演じているんですね。前情報を全くチェックせずに行ったので、映画館で映画が始まって初めて「フレディ本人じゃないんだ!」と気付いたのでした。ちなみに、隣の席に座っていた男性が一緒に見に来ている女性に「これで5回目」と話しているのが聞こえてきて、噂には聞いていましたが、かなりリピートしている人がいるんですね。でも、本当に、見終わって「『もう1回見たい』と思う気持ちがわかるなぁ」と思う、そんな映画でした。

 

QUEENは本当にヒット曲が多いし、どの曲も本当に良い曲でそれを聞いているだけでも楽しい。歌のシーンは本人の歌声が実際に使われているので、本当に彼の歌、メンバーたちの演奏を聞いているよう。フレディは本当に歌が上手い!こうしてバンドの軌跡を追って、フレディの心の葛藤・孤独・フラストレーション、そういった様子を追いながら曲を聞くと、歌の歌詞がいっそう心に響きます。

 

フレディが亡くなったのは、私が洋楽ロックに嵌っていた大学生の頃だったように思います。特別にQUEENファンというわけではなかったけれど、曲は好きでよく聞いていて、映画のタイトルにもなっているBohemian Rhapsodyはもちろん、We Will Rock You、We Are the Champion、Killer Queenなど好きだったし、Another One Bites the Dustなんかも格好良くて大好きでした。Greatest Hitsをよく聞いていたのを覚えています。

 

 

グレイテスト・ヒッツ

グレイテスト・ヒッツ

 

 

そしてQUEEN最後のアルバムとなった『イニュエンドウ(Innuendou)』が凄く衝撃だった。とにかくフレディのボーカルが凄く迫力があって、鬼気迫るものがあった。本人の中で「これが最後のアルバムになるかも」という気持ちがあったのかもしれない。振り絞るような歌声。名曲The Show Must Go Onはこのアルバムの曲です。

 

後にフレディ・マーキュリーの追悼コンサートがテレビで放映された時のことをすごくよく覚えています。メンバーはもちろん、色んな有名ミュージシャンが出演してQUEENの名曲を演奏したのですが、なかでも印象的だったのが、Radio Ga Gaの演奏。正直誰が歌ったのか覚えていないのですが、会場に集まったものすごい数のファンが、あの曲に合わせて拳を上げ、手拍子する様子は本当に鳥肌が立ちました。音楽の力、そしてフレディの偉大さを感じた瞬間。ところで、Lady Ga Gaの名前の由来がこの曲だって知っている人、どれ位いるのかしら?QUEENの曲の中でも大好きな1曲です。

 

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映画の最後、ライブ・エイドでの演奏シーンを見ていて思い出したのが、フレディの追悼コンサートの時のあのシーンでした。会場が一体になって、大きなエネルギーが生まれる、人間の持つ力、エネルギーを感じた瞬間。圧巻のライブシーンでした。臨場感たっぷり、そして歌詞が心にしみる。ボヘミアン・ラプソディーの"I don't want to die"という歌詞とフレディとが重なって聞こえて泣けてくる。45歳で亡くなったフレディ。色んな葛藤を心に抱えつつ、いや、だからこそ生まれた名曲の数々なのでしょう。幸せなだけな人生からは芸術は生まれない。悲しみや苦しみがるからこそ喜びや感動もある。

 

学生時代、音楽雑誌をよく読んでミュージシャン達のインタビューを読んだものでしたが、そんな中でとても印象的に心に残ったフレディの言葉があります。自身の病気のことを受け入れた上で「それでも人生は素晴らしい」と彼は言っていた。まだまだ私も若く、まだ病気もする前でしたが、自分の死を覚悟して、それでも「人生は素晴らしい」と言えることに感動して、自分もそんな風に生きたいと思ったのでした。20代で乳がん宣告を受けた時にも、あの時の彼の言葉が私の励みにもなりました。

 

短い人生だったけれど、きっと彼は最期は幸せだったのかもしれない。愛読していた雑誌にフレディの訃報が掲載された時、確か、映画にも出てきたメアリーさんが最後彼のそばに居たと書かれていたような気がします。映画には彼の最期の様子は出てきません。ロックスターのフレディで幕を閉じる。でも、それがかえって良かったようにも思います。ショウはまだ終わっていない。フレディの残した音楽は今も沢山の人に愛されて、今もこうして多くの人のもとに届けられているのだから。もうすぐ上映も終わってしまいそうなので、まだ見ていない人は是非見に行ってみて下さいね。

 

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