Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

Sojouner Truthの演説

大学前期の授業が無事に終了。残るは成績入力のみです。でもこれが大変だったりするんですが。学生達のTOEICの結果が出ないと決められないので、今は結果待ちです。自分のTOEIC以上に緊張します(笑)

 

さて、話は変わって先日お話したHidden Figuresのこと。記事の中で紹介したAin't I a woman?のもとになったのはSojourner Truthの演説でした。演説の原文はこちらで読めます。

www.sojournertruth.com

ちょっと英語がわかりずらいかも。1851年ということなので、そのせいもあるでしょうか?南部訛りなのかと思いきや、ニューヨーク生まれなのだそう。ニューヨークで奴隷として生まれ、後に自由になり、それから有名な反奴隷論者になったとのこと(私は女ではないの? - Wikipedia)。演説はオハイオ州で開催された女性会議でのもの。私は男性と同じように鞭に耐え、労働してきた。女性であっても男性と同じだけのことが出来る。ならば、女性も男性と同じ権利を与えられるべき。「私は女ではないの?」というのは、「女性は弱く守るべき存在」という考えに対して異を唱えるもの。

 

ちなみにこの演説、色んな人が再現した動画があるのですが、その1つを貼り付けてみます。女優シシリー・タイソンさんのスピーチ、さすがだなぁと思います。聞き取り難しいですが、雰囲気だけでも味わってみて下さい。

 youtu.be

 

本の方は7割位読み終えたところ。小説というより伝記と言った感じで、淡々と述べられていくので、ドキドキワクワクといった感じではないのですが、当時のアメリカがどんなだったかが見て取れて興味深いです。人種、性別の壁を超えて夢を実現していく主人公たちに感銘を受けます。基本、3人称で語られていくので、これを1人称にしてドラマティックにすれば、全く違った作品になりそうです。映画はたぶんもっと一人一人のキャラクターを際立たせて、エンターテイメント作品に仕上げているんだろうなと思います。 黒人として女性として色んな壁にぶち当たりながらも決して諦めずにチャレンジし続ける。白人男性なら楽々と進んでいける道も、黒人女性にとってはたくさんの障害を越えていかないといけない。なんと不公平な!と思うのだけれど、そこを情熱を持って超えていくのが彼女たちの凄いところ。私も頑張らな!という気にさせられます。 

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