Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

スピードとコミュニケーション力

先日のセミナー後の懇親会でご挨拶した効果なのかどうか、いつもご依頼くださるコーディネーターさんとは違う方から仕事の依頼が続いています。超ミニ案件だったり、逆に分量が多すぎて少し減らしてもらったりと色々ですが。 その後いつものコーディネーターさんから急ぎの案件の依頼があったのですが、既に引き受けた翻訳で忙しく残念ながらこちらはお断りしてしまいました。しかし、これだけ仕事のお話しをいただけるのはありがたいことでもあります。 それなりの仕事をできていると思って良いでしょうか?

 

 今取り組んでいるのはとある日本食レストランのウェブサイト。これが結構手ごわいです。 メニューや食材の説明など、英語で説明するのが一筋縄ではいかないようなものばかり。その都度調査をして訳すのでめちゃくちゃ時間がかかります。 最初にご依頼を頂いてファイルを確認した際、これは結構手間がかかるやつではないかなという予感がしたので、通常の翻訳スピードよりも少し時間を多めに見積もった方が良いと判断。全部ではなくて一部だけなら対応出来ますとのお返事をしたところ、他の翻訳者さんと手分けする形で半分の分量でお引き受けすることになりました。実際、作業を開始してみると予想通りリサーチに時間がかかる…。無理して全部やりますと言わなくて良かった〜、と思います。

 

頑張りたい気持ちもありますが、あまり品質を落として納品したくないですし、徹夜で作業なんていう体力もありません。まだ駆け出し翻訳者の立場ではありますが、いや、経験が浅いからこそ、無理して仕事を引き受けずに、上手に交渉しながら仕事をすることが大事なのかなという気がしています。なかなか結構、勇気がいるんですけどね。

 

その代わり、お引き受けした時はきっちり仕事をする、出来る時は早めの納品を心掛けています。もしかして、それがかえって信頼に繋がるのかもしれません。卒業した学校の母体となる翻訳会社から仕事を頂いているから出来ることなのかもしれませんが。

 

学校に通って勉強していた時と、実際に仕事を始めてからとでは違うことも多いですが、仕事だからこそ必要なスキルというのは、こういったコミュニケーションスキルではないかなという気がします。そして、自分の処理量やスピードを把握していること。それを知っているからこそ、お引き受けできるかどうかの判断が可能だし、難しい時は思い切ってお断りする、または何枚なら対応できますというような提案をする。納期を延ばすのは難しいかもしれませんが、プルーフバックの日程を調整して頂いた経験はあります。こちらから「こうして下さい」とお願いすることはしませんが、「こういう事情で難しいです」「○○なら対応できます。難しいようなら今回は辞退致します」というように伝えると、調整できる時はして下さるし、出来ない時は「ご放念下さい」となります。このやり方が良いのかどうかわかりませんが、私には合っているように思います。

 

私のブログを読んで下さっている方で翻訳者を目指している方がいるかわかりませんが、もしいらっしゃるなら、「受講中から時間を意識して作業をすること、処理スピードをチェックしておくこと」をお勧めします。意外と時間を計っていない受講生が多かったように思います。

 

でも、これって翻訳に限らず、英検やTOEICなんかの試験対策でも「時間を計る」って必要なことなので、共通することだという気がするんですけどね。