Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

卒業

大学の授業を無事に終えてきました。2019年度は色々と波乱がありましたが、とにかく最後まで無事に授業を終えることができてホッとしています。結局一コマも穴を開けずに済みました。大変だった割には、振り返ってみると一番しっかり授業をできた年であったかもしれません。

 

これまでは風邪を引いたりインフルエンザにかかったりで、代行の先生にお願いしたり休講や補講にしたりということが毎年何度かあったのですが、この冬はまだ風邪にもインフルエンザにもかかっていません。その代わり癌が再発するという大きなトラブルがあったのですが、逆にそういったことで気を取られていて気持ちが張っていたのか、意外と風邪は引きませんでした。不思議なものですね。このまま最後までこの冬逃げ切りたいと思います!

 

来年度の大学の授業はどうしようかと正直悩んだのですが、やはり一旦は退くことにしました。少し前の記事にも書きましたが、やはり間に入る派遣元の業者が変わるよう。実は、他社経由で継続して授業を受け持つという話があったのですが、色々と考えた結果、次年度はやはり辞退することに。いつかまた教えに行くこともあるかもしれませんが、とりあえず一旦は卒業というつもりでいます。

 

ここの大学にはちょうど4年間教えに入ったことになります。私が大学1年目で1回生だった学生が4回生になり、この春卒業していきます。何だか感慨深いです。毎年色んなクラスを受け持ったこともあり、以前教えた学生がまた別の授業で私のクラスに来てくれるということもありました。学内で私を見かけて声をかけてきてくれる学生、授業前に私の教室に顔を出してくれる学生、TOEICのスコアが上がったと報告してくれた学生、教職をとっていた学生が、春から私立の高校で英語を教えることになったと報告してくれたり。最終日の授業で「最後に授業の感想をちょっと英語で書いてよ」とお願いしたら、結構嬉しいことを書いてくれてる学生もおりました。間違いだらけの英語だったりもするのですが、「こんなことを思ってくれてたんだなあ」となんだか心がほっこりとするメッセージを書いてくれていました。「またできれば先生の授業を受けたい」と書いてくれた学生、「英語だけではなくたくさんのことを先生から学んだ」書いてくれた学生、「先生がいたからここまで頑張れた」と書いてくれた学生、「初めて文法をちゃんと学ぼうと思えた」と書いてくれた学生。皆それぞれに何かを受け取ってくれたようで、私もとても嬉しいです。

 

この4年間で本当にたくさんの出会いがありました。それまでも英会話スクールだったり大学のエクステンション講座や企業研修であったり、いろんなところで指導してきましたが、こんな風に大学の正規の授業を教えるというのはそれとはまた違う特別な経験であったと思います。もちろん学生の英語力を向上させるというのが一番の目的ではあるのですが、卒業して社会人になった時に使える英語力を身につけさせてあげたい、そしてこれからの人生で困難なことに出くわした時に乗り越える力をつけて言って欲しい、そんな思いで指導してきました。人として、教育者として、自分のあり方を考えさせられることもありました。私にどれだけのことができたか、どれだけの事を教えられたのか分かりませんが、学生たちの感想を読んでいると、私なりに何か伝えられたかなという風にも思います。

 

こんな風にまた大学で指導することがあるかもしれませんが、もしかしてこれで最後になるかもしれない。もしまた大学で授業を担当することがあれば、その時はもっと良い授業をできればなという風にも思います。でも、かなり愛情をたっぷりに指導したつもりではあります。なので悔いはないかな?卒業してからも「あんな先生がいたなあ」と思い出してもらえればとても光栄です。

 

果たして私は本当に良い先生であったのかどうか、自分ではよく分かりません。でも何人かの生徒にとっては、きっと「良い先生」になれたのではないかなとも思います。教育者としては至らないところがたくさんあったと思います。生徒たちから教えられたこともたくさんあるように思います。自分の言動に責任を持つこと、人としてフェアであること、みんなに平等に接すること、相手を否定しないこと。教師として生徒の前に立ち、自信を持って指導していくためには、自分がどうあるかということが問われるようにも思います。そうして自分も磨かれていくような気がします。でもやっぱり私はそこまで立派な人間ではないので、これではあかんなあと思うことも多かったです。

 

色んな反省点もありますが、私なりに、学生に伝えられる知識、知恵、愛情を、たっぷりと与えてあげられたかなと思っています。そしてそれをしっかりと受け取ってくれた学生もいると思います。そしてまた、私も学生から多くを受け取り、大きなギフトをもらったように思います。与えるということは同時に多くを与えられることでもあるのだと思います。人は与えることで豊かになる。そんなことを改めて実感した4年間でありました。