Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

今年最初のブッククラブ~安部公房『密会』~

私が参加しているEnglish Book Club、2021年の最初のミーティングが先日開催されました。今回の課題本は安部公房の『密会』という作品。メンバーのお一人が安部公房の作品がお好きなようで、まだ読んだことがないというこの作品が選ばれたのですが、いざ読み始めてみるとこれが何とも結構エロスな内容で(笑)読みながら、これでディスカッションするの?!何話したらいいの?!とちょっと困ってしまいました。まあ外国人はその辺割とフランクに話をするのでなんとかなるかなと思いながら当日を迎えましたが、色々と話が脱線しながら、結果意外と楽しいディスカッションになりました。でもみんな口々に「私の好みではない(It's not my taste)」「自分だったらこの本選ばない(I wouldn't choose it by myself)」と言っていましたが。ということで、作品についての感想は今回は割愛させていただきます(笑)ちなみに本を選んだご本人も、読んでみてびっくりだったとか。未読の本を選ぶっていうのは結構リスキーですね(笑)

 

前回のミーティングは夜の10時とスタート時間が遅くてホスト役を外してもらったのですが、今回は9時スタート。これなら最後まで参加できそう。すると、オーガナイザーさんからやっぱりホストをお願いしたいと依頼され、今回再びホスト役を引き受けることになりました。ホストと言ってもそんな大したことしないんですけれどね。でも、せっかくズームの有料アカウントも取得したのでさっそく活用。時間を気にせず話せるのはやっぱ楽だわーと思いました。

 

今回も海外からはアメリカとスコットランドからの参加者がいて、オンラインならではのディスカッションとなりました。そして数年ぶりに戻ってきてくれたメンバーもいて久しぶりに話せたのも嬉しかったです。ちなみに彼女はフィリピン人で日本で長く仕事をしています。本の話から派生して日本人が会社勤めの中で感じる閉塞感について話が及んだのですが、日本で仕事をする外国人として日本人の働き方ってどう感じるのかというのを彼女に質問してみました。やっぱり外国人からすると理解できない感覚というのがあるみたいです。例えば、上司が残業している時に部下が先に退社できないというのは不思議な感覚のよう。彼女からすると、自分はもう仕事終わったんだから先に帰って何がいけないのかと思うんですよね。

 

日本の会社もちょっとずつ変わってきているのかなという気がしますが、例えば有給休暇を取るにしても、遊びに行くために休みを取るというのがなんとなく気が引けてしまったり、周りに遠慮してしまったりというのがまだちょっとあるのかなと思います。それは職場にもよるとは思いますが。休みを取るのは社員の権利だと思うので、どんな理由であろうが基本的には自由だと思うのですが、快く思わない人もいるんだろうな。ちなみに英会話講師をしているアメリカ人のメンバーが有給休暇を取った時に、日本人のスタッフから「何して過ごすの?」と聞かれて「1日家でゴロゴロする」と答えたらびっくりされたと言っていました。別に何しようが本人の自由なんですが、日本人ばっかりの職場だったらそういう理由で有給っていうのはないかもしれないなぁ。

 

私も外国人のたくさんいる職場で仕事をしてきたので、一般的な日本人とちょっと感覚が違うところもあるのかもしれませんが、こうやって色々な意見を聞けるのはやっぱりとても興味深いです。

 

次は3月にブッククラブのミーティング開催となりましたが、やっぱり私がホスト役する感じになっています。ま、アカウントも取得したしね。しばらく進行役をすることになりそう。ちなみに次の課題本はこちらの本です。

 

 

早速読み始めましたがこちらはかなり読みやすいです。内容も面白いしぐんぐん引き込まれていきます。英語も読みやすい。最近はちょっと読みにくい本が多かったので、久しぶりに楽しく読める本で嬉しい。どんなディスカッションになるか今から楽しみです。