Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

第281回TOEIC受験してきました

先週末に久ぶりにTOEICを受験してきました。コロナの感染状況もようやく少し落ち着いてきて、私もワクチン接種を無事に終えられたこともあり、2年ぶりに受験することに。実は、TOEIC協会HPのアカウントにここ2年全くアクセスせずにいたら、登録メールアドレスにお知らせメールが来て、「2年以上アクセスしていないとアカウントが無効になります」とのこと。ええぇぇ、そんなルールあるの?!1か月以内にログインしないとアカウントが使えなくなるということだったので、取り敢えずログインだけしてみたら、ちょうど申し込み受付中!コロナ対策で受験は抽選式になっていて、申し込み受付期間が1週間位とこれまでよりもかなり短めになっています。本当は値上げ前に受験しようと思ってたのですが、気が付いたら申込期間が終わっていて受験しそびれていたのでした。値段も高いし、TOEICしんどいし、あんまり受けたくないなぁなどと思っていたのですが、あまりのタイミングの良さに「これは受けろってことかもしれない」と思って申し込んでみたのでした。2年ぶりの申し込みということもあって無事に抽選には通りました~。

 

2年間に受験した時も同じく2年ぶりくらいの受験でした(2年おきが定番になっているのか・・・)。その時はリーディングで最後の数問時間が足りず、ちょっと悔しい感じに終わったのでした。スコア自体はそこまで下がることはなく、970点という結果。しかし時間が足りなかったのが悔しかったので、今回はしっかり勉強していこうと思っていたのですが、結局いろいろと忙しかったりもして(言い訳)、思った程には勉強できず。しかし、前日に公式問題集を一通り解いてから挑みました。これでTOEICの勘がちょっと戻った気がします。

 

 

ちなみにリスニングはPart 2で2問間違い。読解問題で3問の間違い。計5問のミス。読解問題3問のうち2問はほんとにうっかりミスみたいな内容だったので、本番ではこういうミスのないように、と自分を戒めて当日の試験に挑む。

 

たぶん満点は私には無理じゃないかと思うので、980点位は取れるようにという現状維持を目指す感じで受験。ここ最近の急な気温の変化に若干体調崩し気味だったので、「とにかく無事に最後まで頑張って受ける」ことを目標に(ハードル低い)行ってきました。あんまり意気込むと失敗したりもするので、それ位の感覚の方が良いかも~という気もします。当日も朝から頭痛でスッキリしない。頭痛の時は特にマスクつけてると耳が痛くて疲れるんですが、取るわけにもいかないので我慢我慢。TOEICって本当に英語力だけでなく、体力もいるよなぁ。年々身体がしんどくなっていくのを感じます。

 

さて、2年ぶりのTOEICの感想ですが、まずはリスニング、Part 1 はちょっとわかりにくい問題が数問。たぶん全問正解しているとは思うのですが、TOEIC指導してる生徒さんたちのことを思うと、ここは間違えそうだな、というポイントがいくつかありました。これまでもPart1では現在完了形と進行形の使い分けが出題されることが多かったですが、物が主体になった写真での出題が多かった印象。受動態の進行形と、完了形が出てくるパターンです。しかし、今回、人物が主体の写真で完了形が出てきたので、これはちょっと一瞬悩むんじゃないかなぁと思いました。それでも単純に動詞を聞き取れば良い問題もあるので、満点を目指すのでなければ、取れるとこで取る感じでスコアを積み上げられるかと思います。

 

そして、今回一番難しかったのがPart 2 。公式問題集解いた時も間違えたのはPart 2 なので、何気に一番難しいのかもしれません。単純に冒頭の疑問詞を聞き取ればいいような問題もありましたが、ひねった答えのものが多かったように思います。例えば、A or B の選択疑問文で、どちらかを答えるのではなく「もし可能ならCがいい」と別の提案をするようなパターン。変化球で返してくるパターンが目立っていたので、答え方のバリエーションを幅広く対応できるようにしておく必要があります。初級レベルの受験者には難しいかも。私も1,2問間違えたかもしれません。

 

Part 3、Part 4は普通な感じ。割と素直に答えを選べる問題が多かったように思います。イギリス人男性の英語が早口でちょっと聞きにくいなぁと思いましたが、それ以外は特別に難しいという感じはなかったように思います。ただ、Part 3 の最後の方で疲れが出てきて集中力が途切れ、最後の問題で聞き逃した箇所が。多分これかなぁという感じで選びましたが間違えてるかも。気を取り直して再び集中してPart 4 に入り、そこからは最後まで聞き取ることが出来ました。リスニングの体力が必要ですね。

 

Part 5 は比較的サクサク解けましたが、1問だけ悩んだ問題が。名詞を入れる必要があるのですが、可算名詞か不可算名詞かどちらか選ばないといけない。これってどっちだっけ?悩んでも答えは出ないのでえいやっと不可算にしましたが、帰って辞書で調べたところどうも複数形が正解っぽい・・・。これで満点は逃した感じです。しかし、そんなとこついてくるんだなぁ。やっぱり全問正解は難しい。

 

Part 6、 Part 7は文章挿入でちょっと悩んだ問題があります。話の展開をしっかり把握しないといけないので、難易度はちょっと上がります。読解問題も文書によって難易度に差があるので、やはり解きやすいものと解きにくいものがある。自分のスコアに応じて取れる問題でしっかり取っていくという姿勢が必要。ちなみに前回のTOEIC受験で時間が足りなかったので、今回は意識的にペースを上げて解いていったところ5分前位に終わりちょっと見直しする時間ができました。ペース配分がしっかり出来たのは満足。ちなみに複数文書読みの問題で「こんな簡単な問題でいいの?」というような単純な問題があって、「あれはもしかして何かの引っ掛けだったのでは」と未だに半信半疑です。複数文書をまたいで読む問題は、英語の読解力というよりもちょっとしたクイズみたいな気もします。上手いこと情報を見つけられたら正解が選べるので、コツをつかんで点数を取っていけると思うのですが、なんとなく「それって英語力とちょっと違うよね」という気がしてもやっとした気持ちにもなります。

 

最近は法人研修でも大学レッスンでもTOEIC対策ばかりなので、たまにこうしてTOEIC受験していくことは必要かなと思います。スコアアップのアドバイスをしていく上で、TOEICのテストスキルは必要。ただ、受講生にはやはり英語力をしっかり身に付けて欲しい。テストで結果を出すことも必要なのだけれど、それが目的になるのは本末転倒だしもったいない。実用的な表現もたくさん出てくるし、TOEIC対策で英語の勉強することが実力アップにもつながるのは確か。ただ一方で、複数文書をまたいで読んでパズルみたいに情報を照らし合わせて答えを出すことが、英語のリーディング・スキルを測ることになるのだろうかと疑問に思う気持ちもあります。

 

やはりTOEICの点数にこだわりすぎず、TOEICでは測れない英語力があると認識して、あくまで一つの指標という感覚でいるのが良いのかなと思います。一度満点を取ってみたいとも思っていたけれど、満点取ったからってどうなんだっていう気もするので、TOEIC満点のために使うエネルギーをもっと別の英語学習に使いたいなと改めて思った次第です。TOEICの傾向を把握して、解き方のコツをつかんで、とTOEIC学習するよりも、洋書を読んだり英語の記事を読んだり、Bookclubで英語でディスカッションしたり、ということの方がやっぱり楽しいもの♪

 

とは言え、それでもやっぱり仕事で必要なので、実地調査のためにもまた受験すると思います。受験料値上がりして懐具合が厳しくなってきたので、公式問題集でお茶を濁しておくのもありでしょうか。でも、公式問題集も結構いいお値段するんですけど・・・。Vol. 7 を買おうかなぁと思っていたら、最近Vol. 8 も出たよう。

 

 

最新号を、と思うけれど、来年なったらまた新しいのが出るんだろうなと思うのでどのタイミングで買うか悩むところです。まぁ、受験料より安いし、繰り返し使えるからいいんだけど・・・。仕事でTOEIC対策を教えるのでなければ、TOEICは出来れば受験したくないようにも思います。それでも、やっぱり結果は気になるんですけど(笑)また報告いたしま~す。