Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

アメイジング・グレイス

映画『アメイジング・グレイス』を見ました。18世紀のイギリスで、奴隷制度廃止のために尽力した政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの話です。

 

アメイジング・グレイス [DVD]

アメイジング・グレイス [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2011/09/02
  • メディア: DVD
 

 

 

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自分の利益ばかりを考える政治家が多くいる中、私利私欲を抜きにこれほど純粋な気持ちで政治に関わった彼の存在は驚き。その原動力となったのは信仰心。マザーテレサもそうですが、信仰を持つ人の強さを感じさせられました。苦難を乗り越えそれでも決して自分の主張を曲げず、ついに奴隷制廃止にこぎつけたウィルバーフォースの情熱に心うたれます。最後、法案が可決されるシーンでは思わず涙してしまいました。

 

黒人奴隷の犠牲の上に成り立った経済的繁栄。奴隷制がいかに非人道的なものであるかを訴え多くの国民の賛同を得ても、それによって利益を得ている人もたくさん存在する中、そう簡単に制度廃止は実現できない。そこでやはり色々な政治的な駆け引きも必要となってきます。善意だけでは戦えない。知恵や戦略も必要。そして、時間も。20年もの歳月をかけ、ついに法案可決にこぎつけるクライマックスのシーンは圧巻でした。

 

綺麗なイギリス英語は聞いていて心地が良く、英語学習にも良さそう。 でも、議会の場面などになるとやはり内容も難しいので字幕がないと厳しいです。時代背景など、ある程度の背景知識も必要になってきます。こういう映画を見ると、「私もまだまだ勉強しないといけないなあ」と思います。でもだから面白いんだけれど。 

 

映画を見た後に改めて『アメイジング・グレイス』の曲を聴くと、改めて心に響きます。この曲の歌詞にはそんな思いが込められていたんだなぁ。

 

曲の方のリンクも貼ろうと、色んな方が歌っている動画を見てみたんですが、一番心に響いたのが彼女の歌声。

 

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幼い少女の歌声に心が洗われる・・・。亡くなったお母さんの追悼のために歌ったのだそう。奴隷船の船長であり、その後悔恨して牧師になったジョン・ニュートンによって書かれた詩。時を経て、今も歌い継がれ、歌う人それぞれに思いが込められる。そうして曲は生き続けるんだなぁ。