canとcouldの違い~couldはcanの過去形じゃない~
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勉強中のAdvanced Grammar in Use、ちょうどユニット20まで来たところです。全部でユニット100まであるので毎日1ユニットずつ進めていくと3ヶ月ちょっとで終了予定。来週から色々と忙しくなるのでスムーズにはいかないと思いますが(既に時々さぼってるし!)出来る範囲で頑張っていきたいなと思います。
さて、最近勉強したユニットで取り上げられていたのが助動詞の使い方です。英語にはたくさんの助動詞がありますが、こういった助動詞の使い方を理解して使いこなすことができると表現の幅がぐっと広がります。今日はちょっとそんな助動詞のお話をしてみようと思います。
英語のレッスンをしていて生徒さんの多くが誤解されているのが、助動詞、例えばcanとcouldの使い方。couldはcanの過去形という風に思っている方が多いです。もちろんそういう使い方もあるのですが、現在のことを話すのにcouldを使うこともとてもよくあります。ということは、それは過去形としての使い方ではないということになりますよね。わかりやすい例で見てみると、相手に何か頼み事をするときにcan youとcould youの両方の言い方がありますよね。どちらも使える表現ですがその違いは何でしょう?
依頼文とは違いますが、通常の肯定文の例をあげて、Advanced Grammar in Use Unit15でcanとcouldの違いについての説明があります。
To talk about the theoretical possibility of something happening we use could, not can. However, we use can, not could, to say that something is possible and actually happens.
It could be expensive to keep a cat.(= if we had one, it coud or it may not be expensive)
It can be expensive to keep a cat(= it can be, and it sometimes is)
この説明で言うとcouldはいわゆる仮定法ということになります。もし猫を飼っていたら、お金が高くつく可能性がある。一方でcanの方は現在形で使われているので、実際にそうであり得るし、事実そういうことは時々ある。この違いはなかなか難しい。特に肯定文で使う時には私自身どちらを使った方がいいかなと迷うことがあるのでこのユニットはとても良い勉強になりました。でもいざ使ってみようと思うとやっぱり悩むんですけど(笑)何にしろ、現在の話をする時にもcouldは使えるんだ!と知っておくことは重要。
ここで先ほどお話しした疑問文、can youとcould youの違いの話に戻ると、couldを使うということは、そこに仮定の意味がこめられることになるわけです。つまり「できないかもしれない、でももし状況が許してできるのであればしてもらえますか」というニュアンスになるので、より丁寧な依頼の表現になるわけです。これと同じことがwill youとwould youといった別の助動詞の表現にも当てはまると言えます。依頼文以外でも、ビジネスのシチュエーションなどで丁寧な言い回しをしたい時にcouldやwouldといった表現がよく登場します。TOEICの問題に出てくるような会話やビジネスレターを見てみると、とてもよく登場します。
助動詞の使い方というのはなかなか奥が深くて、使えるととても表現の幅が広がる一方で、使い方を間違えると違ったニュアンスで相手に伝わってしまったりするので、しっかり確認しておきたいポイントです。ちなみに先ほどの文章をcan not 、could notで書き換えると、「ありえない」(it's impossble)という様な意味になるので、これもまた要注意の表現です。助動詞って深いです!
こういった助動詞の用法については、私が今使っている上級編よりもGrammar in Use 中級のテキストの方がより詳しく説明されていますので、学習にはまずはそちらがおすすめです。
- 作者: Raymond Murphy,William R. Smalzer (執筆協力),渡辺雅仁(翻訳)
- 出版社/メーカー: Cambridge University Press
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私は中級・上級両方とも持っているので内容によってそれぞれ違うテキストを読んで文法の確認を随時していきたいと思います。