Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

今年の英語

今年の漢字は「令」とのことですが、今年の英語というのもあるそうで、米辞書のメリアム・ウェブスターが「今年の言葉」と発表したのが「単数形のthey」なのだとか。

 

ご存知の方も多いと思いますが、本来は三人称複数の代名詞であるtheyをhe, sheの代わりに使うことがあります。主語の性別がわからない時、he or sheと言うのはクドいので、会話などカジュアルな場面ではtheyで代用してしまうのです。レッスンでもそんな使い方の話を度々するので、今回の話を聞いた時にもてっきりそういう用法のことかと思いきや、そうではなかったんですね。今年の単語として選ばれたのは「ノンバイナリーの人を指すのに使う単数形のthey」なのだとか。LGBTの人達など性が多様化する現代、自分の性別を男とも女とも定義できない、したくないという人が、男女の性別を越えて使う代名詞としてtheyが使われるのだそう。自分はheでもsheでもない、だから代わりにtheyを使ってくれというわけです。これを知らなかった私はもはや時代遅れ?言葉って時代と共に変わっていきますね〜。

 

ちなみに英語から日本語に翻訳する時に、theyの訳し方にはいつも困ります。日本語にはtheyの様な性別を区別しない代名詞がないので、「彼ら・彼女ら」と言うことになるのですがなんだかクドい。英日翻訳のクラスを受講していた際は、いつも頭を悩ませて訳し方を工夫していた記憶があります。その上、ノンバイナリーのtheyまで出てきたら、ますます訳すのが難しくなりますね。単数形でも複数形でも彼・彼女という性別が入ってしまう日本語という言葉は、時代遅れな言葉なのでしょうか。まあ、日本語の場合、主語を省略することが多いので、英語ほどに代名詞を使わないというのもあるんですけど。

 

何にしろ、言葉を扱う仕事をしていくのなら、時代の変化と共に移り変わっていく言葉にも敏感でなければいけないですね。言葉って難しい、でもだから面白いとも言えるのですが!