Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

米ドラマ『メンタリスト』に嵌る

東京で一人暮らしをしている友達が、外出自粛で暇にしていると言うので、「アマゾンプライムいいよ~」と勧めたところ、早速サインナップして映画や海外ドラマを楽しんでいるよう。最近はずっと米ドラマ『The Mentalist』にはまっているようで、LINEのメッセージにいつもメンタリストのことを書いてくる。仕事で結構な激務をこなしているにも関わらず、仕事の後に夜遅くまでドラマを見て、かけっぱなしで眠りこけてドラマの銃声で目が覚めるのだとか(笑)「そんなに面白いんなら私も見てみるわ~」と言って、つい先日シーズン1の第1話を見てみたところ、これが確かに結構面白い。

 

メンタリストと言えば日本ではDaiGoさんがお馴染みですが、ドラマに出てくる主人公パトリック・ジェーンもあんな感じで犯人の心理を即座に見抜いて、鮮やかに事件を解決していく。実は彼は以前はサイキックと偽って詐欺師のようなことをしていたのだけれど、今は犯罪コンサルタントとして犯罪捜査に協力している。どうも彼には誰が真犯人かすぐにピンとくるようで、それをどう暴いていくかが毎回のお楽しみといったところ。ちょっとしたトリックを仕掛けて犯人に自白させたりボロを出させたり、元詐欺師だけあって結構ずるい手も使うんだけど、何だか愛嬌があって憎めないキャラでもある。ずけずけ物を言うし、相手の痛いところをしれっとついてくるし、最初はちょっと「嫌なヤツ?」と思ったのだけど、ニコッと笑う笑顔がキュートでなんだか心が掴まれてしまうのです。上司のリズボンも、「ムカつく」と言いながらも彼のことが気になっている。この二人のやり取りも見ていて楽しい。

 

第1話を見て、「嵌ると困るから、今のうちに手を引いた方がいいかも」と思いつつ、「もう1話だけ見てみようかな」と第2話を見たらすっかりジェーンの魅力にはまり、「1日に1話だけにしておこう」と自分でルールを決めて第3話を見始め、「やっぱりもう1話」となり止まらない(笑)あっさりルールは破られ1日で3話くらい見てしまいました。ま、「英語学習」ということで、いいか(笑)

 

毎回1話ごとに事件は解決されていくのだけど、ストーリー展開が面白くて、結構病みつきになります。ちょっとずつ明るみに出てくるジェーンの過去の話があったり、ジェーンとリズボンや他の登場人物たちのやり取りにクスっと笑わされたり、中毒性あるわ~。明日も見るぞ~(笑)

 

シーズン7まであるそうなのでしばらくお楽しみは続く。久しぶりに海外ドラマ見ますが、こういう楽しみがあるのも悪くないかも。取り敢えず、1日3話くらいまでにして、楽しんでいこうと思います♪

 

 

 

 

 

 

 

Zoomレッスン準備中

いよいよ来週から大学のオンライン授業がスタートします。

 

これまでもオンラインレッスンは経験していますが、大人数のクラスを教えるのは初めてのこと。1対1のスカイプレッスンとはわけが違います。パワーポイントで作ったスライドを画面共有で見せたり、音声共有でリスニングをしたり、普段とは違う手順で教えるので、上手く行くかちょっと不安もあります。

 

本番レッスンに先立って、本社スタッフ数人の協力を得てレッスンデモをしたのですが、なかなか思ったようにスムーズには行かず。友達やマンツーマンの生徒さんとZoom練習してたんですが、1対1の時とは表示のされかたが違って、「あれ?」と思うこともありました。うっかり音声共有をオンにし忘れて音声かけてしまったり、共有する画面を間違ったり。スマホとPCだと画面表示も違うので、それぞれに画面の見え方を確認したりしつつ、皆であーだこーだ言いながらやっていたらあっという間に2時間近く時間が過ぎてしまいました。PCスキルにも個人差がありますが、Zoomに慣れている人はまだ誰もいないので、みんな手探り状態です。

 

スマホで参加の人、PCで参加の人、そして私みたいにモニター2画面で作業している人、それぞれに通信環境も異なるので、見え方もちょっと違うんですよね。今回は5人でデモしましたが、本番は60人近くが参加です。大丈夫か~と不安もありますが、本番レッスン前にオリエンテーション開催予定なので、そこでインストラクションをある程度は出せるかな?取り敢えず学生側はミーティングに入室して音声が聞こえたらそれで良し。あまり難しいことはしなくてもいいので、まぁ何とかなるかなぁ。ネットでZoomの使い方の解説がたくさん上がっているし、YouTube動画とかもたくさんあるので、事前に各自で確認しといてね!って感じでしょうか。若い子の方が得意かもしれないし。後は私がしっかり使い方を確認して、スムーズに使いこなせるように練習せねば!でも、たぶんしばらくは慣れないだろうな(笑)

 

ちなみにデモレッスン参加者は日本人と外国人と入り混じっていて、日本語と英語を織り交ぜてのやり取り。PC得意なスタッフがアメリカ人なので、Zoomの使い方を確認するのは英語でのやり取り。「今こんな画面出てるんだけど、どうしたらいい?」とかこっちの状況を説明するのは全部英語。しかし、自分でもまだよくわかっていないZoomの話を英語でするのはなかなかチャレンジングでした。そして、向こうも「画面の上の方にこんなマークがあるからそこをクリックして」とか説明してくれるんですが、それが何のことかがわからない(汗)私の英語力の問題なのか、PCスキルの問題なのか、どっちなのかもわからない(笑)やはり理解するには英語力と背景知識の両方が大切ですね(笑)

 

私のZoomは日本語表示、ネイティブスタッフは英語表示なので、メールでやり取りしている時も「日本語では何て言うかわかんないけど・・・」といった感じ。「待合室」がwaiting roomとか、そのまんまなので大体わかるんですけどね。ちなみに「定期ミーティング」はregular meetingかと思いきやrecurring meetingでした。「繰り返し起こるミーティング」てことですね。なるほど~。

 

スライド共有とか事前に練習もしていて、バッチリなつもりでいたんですが、全然思った通りに進まず、ちょっとガッカリでしたが、色々と確認できたこともあったのでちょっと前進できたかなと思います。それに結構楽しくもありました!久しぶりに話すスタッフもいてちょっと嬉しかったりして。後は本番が上手くいくように祈るばかり。

 

しかし、全国の先生方は皆さん私のようにオンライン授業に四苦八苦しているはず。私だけじゃない!と思うとちょっと気持ちが楽になります。多少ぎこちなくても許してね~といった感じです。他大学からもZoomレッスン案件の話を耳にしたり、しばらくはこんな感じであっちもこっちもオンライン授業になりそうですね。秋の講座はどうなるかとか先のことはまだ見えないですが、コロナ第2波が来るのではという話もあるので、今年はしばらくオンライン授業を覚悟しておいた方がいいかも。Zoomレッスン敬遠する先生もいらっしゃるようなので、今慣らしておいて「Zoom指導経験あり」と言えたら今後の仕事に役立ちそうな気も。なんにしろ、経験しておいて損はないと思うので、オンライン講師として活躍できるように頑張りま~す。

 

 

今出来ること

ゴールデンウィークと言ってもどこに出かけるわけにもいかないので、オンラインの予定ばかり入れています。私はお酒を飲まないのでZoom飲み会ならぬ Zoom お茶会を開催しています。普段あまり飲まないフレーバーティーを買ってみたりスイーツを買ってみたりして、カフェを自宅に持ってきた感じで友達とお茶をしながらおしゃべりしています。先日第1回目のお茶会を開催したところ、気が付くと4時間ぐらいおしゃべりしていました。一杯のお茶で長居できるのはおうちカフェならではですね(笑)
 
外出自粛が続く中いろんなことが対面からオンラインに移行していっています。5月開講予定の大学資格講座もZoomでの実施が決まり、少し前から慌ただしく準備を始めています。会社の方も初の試みなので、色々と試行錯誤しながらという状態です。リスニングのエクササイズをどうするか、出席チェックをどうするかなど、色々と課題はあります。教室での授業のように板書ができないので、事前にパワーポイントでスライドを作って画面共有をしたりと、オンラインならではの良さを活かしながら、少しでもわかりやすい授業をできればと思っています。当初は一コマだけ引き受ける予定だったのですが、別クラスの担当講師がオンライン対応できないということで、そちらのクラスも引き受けることになり、ちょっと忙しくなりそうです。キャンセルなるかと思っていたのに逆にクラスが増えるとは。しかも一クラスの受講生50人以上という大所帯。ちょっとドキドキしています。
 
普段から Skype のレッスンをしているので、オンラインでの授業に抵抗はありませんが、一対一の授業と大人数の授業とでは勝手も違ってきます。始まってみないとわからないこともあるかと思うので、実際に授業を進めていきながらいろいろ修正したり改善したりしていく必要はありそうです。
 
大学授業の開講に先駆けて、Skype のレッスンもZoomで開催してみたりしています。一対一の授業の場合は Skype で十分とも思うのですが、Zoomの方が通信は安定しています。とりあえず何回かお試ししてみて、どちらがいいか最終的に決めて行こうと思っています。馴染みの生徒さんばっかりなので、私のZoom練習に付き合っていただいているような感じです(笑)
 
昨年末に乳癌再発が発覚し、今年は仕事もゆったりペースで、在宅ワーク中心にと思っていましたが、まさかこんな風に全国的に在宅ワークになるとは思っていませんでした。大学講座を一コマだけ引き受けてみたのも、週に1回ぐらい外で仕事をするのもいい気分転換になるかなという思いもあったのですが、まさか大学授業までオンラインになるとは。本当に世の中何が起こるかわからないですね。
 
全世界的に大変なことになっていますし、本当に早く収束してほしいと思いますが、自分にできることというのは本当に限られていますね。手洗い消毒うがいをすることと、外出自粛ぐらい。でもそれが大切。そういった基本的なことをしながら、後は今だからできることをして、今できることを楽しんでいくことでしょうか。翻訳の方はずっと休業状態なので、今私にできるのは英語を教えること。受講生の英語学習をサポートするのが今の私の役割です。なのでしっかりその役割を果たしていこうと思います。
 
行動の制約があることがストレスにもなりますが、その制約の中で何ができるかと考えて工夫していくことで新しいものが生み出されても行く。Zoom飲み会というのもそのひとつですよね。ちなみに私はよくラジオを聞きますが、 DJさんも自宅から収録されていたり、いろんなミュージシャンの方たちが自宅のリビングからライブを届けてくれていたり、新しい形でエンターテイメントを届けてくれています。そういうのを見ると人ってたくましいなーと思ったりもします。できないことも多いけれどもそんな中でもできることがある。これまでの当たり前を手放して、既存の価値観を手放して、新しいものを作っていくことが今求められている。柔軟に対応して、どんな時でも楽しみを見つけて、前向きに過ごしていけたらと思います。
 
ちなみにラジオの生演奏を聴いていて、いいなぁと思ったアーティストを検索してみたらまだ10代のめっちゃ可愛い少年でびっくりしました。確かに声が可愛かった(笑)近藤俊樹君。天才ウクレレ少年ということらしい。自粛疲れの癒しにどうぞ~。
 

静かに流れる時間に心が癒やされる、映画『日日是好日』

外出自粛が続く中、時間はたっぷりあるので、この1、2ヶ月でかなりの映画を見ています。洋画も日本映画もどちらも見ていますが、最近見た中で特に心に残ったのが、茶道をテーマにした映画『日々是好日』です。

 

日日是好日

日日是好日

  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Prime Video
 

 

実は劇場公開された時から気になっていた映画でした。映画の原作になっているのが森下典子さんのエッセイ『日日是好日「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』。
実は随分前にこの本を読んでいたので、映画化されたと聞いた時には正直ちょっと驚きました。エッセイを映画化するって一体どんな感じなんだろう?そして実際に映画を見てみると、じんわりと心にしみる良い映画。樹木希林さんはもちろんですが、黒木華ちゃんが演じる等身大の主人公がとても良い。
 
映画公開当時の森下典子さんのインタビュー記事 森下典子さんに聞く、映画「日日是好日」の楽しみ方と茶道具の秘密|さんち 〜工芸と探訪〜の中で、彼女は映画についてこんな風に言っています。
 
事件は何も起こりません。サスペンスの要素もないし、淡々とした映画ですが、その静けさが良いのだと思っています。
 
人によっては退屈と感じるのかもしれませんが、私は映画の中に流れる静かな時間に心が洗われるような気がしました。大きな事件は起こらなくても、誰もが人生の中で経験する迷いや、悩み、大切な人との別れといったで出来事が描かれる。誰にでも起こる出来事だからこそ、見る人は自分を重ねることができるのではないかなという気がします。そして、茶室の中で流れる静かな時間が主人公にとっての救いとなるように、今いろいろと不安やストレスを溜めがちな私たちにとっても、心を落ち着かせて日常を見つめ直すきっかけや、ちょっとした癒しの時間になるように思います。
 
インタビューの中にも紹介されていた原作のまえがきの一節、映画の中でも紹介されていますが、ここでも紹介しておきます。
 
世の中には、『すぐわかるもの』と、『すぐにはわからないもの』の2種類がある。すぐわかるものは、一度通り過ぎればそれでいい。けれど、すぐに分からないものは、何度か行ったり来たりするうちに、後になってじわじわとわかりだし、「別もの」に変わっていく。そして、わかるたびに、自分が見ていたのは、全体の中のほんの断片に過ぎなかったことに気づく。
 
人はつい「すぐわかるもの」を求めがちになってしまう。でもすぐにわかるものは、すぐに飽きられてしまうのも事実。せっかちにならずに、時間をかけてじっくりと味わうものの方が、分かった時の感動は大きいような気がします。茶道に限らず日本の伝統文化にはそういったものが多いように思います。日本人ならではの繊細さがそこにはあるような気がします。茶道のベースにある禅の思想もまた、日常の中に大きな学びや気づきを見出そうとします。一杯の茶碗の中に世界を見るように、小さなものの中に大きな何かを見出そうとする。
 
おうち時間が増えて、単調な毎日になってしまいがちですが、日常の中に実はいろんな気づきが隠れているのかもしれません。普段気に留めずにしていること、日常のささいな出来事に、いつも以上に心を込めてみると、新鮮な発見や気づきがあるかもしれません。そんなことを改めて感じさせてくれる映画でした。
 
そして映画に触発されて、家にあった古い本を再読しています。

  

 

 私が持っているのは、日本語と英語両方収録のものなんですが、Amazonで見つからなかったので、とりあえず別々のものを貼りつけ。

 

そして、昔癒しを求めて買った(笑)こちらの本。

 

ふっと心がかるくなる禅の言葉 (コスモ文庫)

ふっと心がかるくなる禅の言葉 (コスモ文庫)

  • 作者:宮下 真
  • 発売日: 2006/05/01
  • メディア: 文庫
 

 

日日是好日

どんな日もかけがえのない一日。

晴れの日も、雨の日も、コロナの日も、一日一日を大切に生きてみよう。

 

 

 

 

 

今ここに意識を向けて生きる

2月に初参加した乳がん経験者向けのヨガレッスン。そのあとコロナの影響でレッスンは休止となっています。また参加したいと思っていたので非常に残念なのですが、こういう状況なのでいた仕方ない。初レッスンでご一緒した方とはLINEで時々連絡を取っていて、また再開したらお会いしましょうね~とお話しています。

 

レッスン再開を待ちつつ、私はお家ヨガを続けています。外出自粛で運動不足になってしまいそうな今、手軽に出来るお家ヨガは便利です。体幹を鍛えるポーズもあるし、実はうつ病にもヨガは良いと言われています。呼吸を整えることで心が落ち着いたりリフレッシュできたりします。コロナで不安な気持ちをちょっと解消できそう。体が硬くても大丈夫。自分で出来る範囲でオッケー。今はヨガスタジオやスポーツジムに行くのは不安もあると思うので、こんな時こそ家でヨガを始めてみるといいかも~。

 

私はこちらのチャンネルでお家ヨガしています。


10分朝ヨガ☆ 気持ちの良い1日をスタートさせよう! #240

 

今年1月から始めたヨガ、毎日欠かさずやっています。続いているのはやっぱり気持ちいいからですね。決してストイックにはやってません。「気持ちいい」という自分の感覚を大切にしながら、無理しない程度に継続中。

 

朝起きて、朝食の前に10分位のプチヨガ。お昼ご飯の前にもちょっとヨガ。そして寝る前に30分位じっくり時間かけて身体をほぐしてから眠りにつくというのが習慣のようになっています。昼ヨガは時々さぼるけど(笑)

 

 

自律神経みるみる整う 魔法のヨガ

自律神経みるみる整う 魔法のヨガ

  • 作者:B-life
  • 発売日: 2019/04/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

この本にも書いているのですが、インストラクターのMarikoさんは「私には夢はない」と言います。「長期目標を持たない」とも。一般的には、夢を持つこと、目標を持つことは良いこととされます。英語学習でも目標設定が大切と言われたりするし、仕事においてもそうですよね。そんな中、あえて「目標を持たない生き方」をする。その意味って何なのか。彼女にとって大切なのは、「今日一日を充実して過ごす」ことなのだそう。未来のために生きるのではなく、今この瞬間を生きることに集中する。

 

価値観や生き方は人によって色々とあると思います。夢や目標があるから頑張れるということもあるし、それも確かに充実した人生だと思うけれど、人によってはそれがしんどい、合わない人もいる。だったら無理に目標を作ることもないという気がします。今のこの瞬間を大切にして、一日一日を大切に過ごすという生き方も、尊い生き方という気がします。幸せへの近道はどうもそこにありそうだと思います。夢が叶えば幸せになるのではなく、「今ここ」に意識を向けて毎日を充実させられたら、今すぐに幸せになれる気がします。

 

今、世の中が大変になっている時だからこそ、毎日布団に入って眠りにつく時に、「今日も無事に過ごせて良かったなぁ」と感謝の気持ちが湧いてきます。何も特別なこともしていない、仕事もほとんどしていないので、生産性の低い毎日です(笑)でも、私も家族も友人も無事に元気に生きている。それだけで有難いなぁと思います。そんな感謝の気持ちを持ちつつ、最近は毎晩お祈りしてから眠りについています。Pray for the world. といった感じです。

 

「これからどうなるんだろう 」と不安を感じている人も多いかなと思います。私も時々そんな風に感じます。でも、今できることをしたら、後は神様に任せるしかないんですよね。抗がん剤治療中、先のことを考えて不安で仕方なかった時、自分に言い聞かせていたこと。「大丈夫、とりあえず今は無事に生きている!」とりあえず、今無事であることに感謝しつつ、毎日を大切に過ごしていけるといいですね。

 

 

 

 

パラダイムシフト

ついに緊急事態宣言が発令されましたね。とりあえず一か月ということですが、果たして本当に一か月で済むのかなぁとも思います。

私がお引き受けしている大学の講座は5月の中旬以降にスタート予定なので今のところは変更なし。しかしこの状態が続くようであれば、スタートを遅らせるかもしくは開催見送りとなるかといった感じです。担当者さんとはメールで色々とやり取りをしていますが、今後どうなるかが本当に見えない。どうなるかがわからないので、とりあえず仕事の打ち合わせも見合わせているところです。
 
私が引き受けているのは大学のエクステンション講座なので、オンラインのスタイルに切り替えるということは難しい。一方で、大学の通常授業は当面はオンライン授業になるよう。おそらく現場はかなり混乱するでしょうが、自宅で学習できるシステムが構築できたら今後プラスになるのではないかとも思います。

学校の授業だけでなく、仕事もリモートでできるといろんな可能性が広がりますよね。
例えば、不登校の子供であったり、病気や障害があって普通に学校に通うことが難しい子供であったり、子育てしながら介護をしながら病気の治療しながら仕事をしたいという人であったり。新しい学び方や働き方が広がれば、より多様な生き方が可能になるんじゃないでしょうか。
 
なんてことを考えていたら、こんな記事に出会いました。
 
記事を読んで、以前抗がん剤治療をしていた時の事を思い出しました。薬の副作用でとにかく体が痛くて、ひどい時は起きてても寝てても何をしていても全身が疼く。痛みのピークが過ぎた後でも、とにかく体が重たくて普通に歩いたり階段を登ったりするのも一苦労でした。当時はまだエレベーターやエスカレーターの設置されていない駅も多くて、いつもなら何とも思わなかった階段が、ものすごく高くそびえ立って感じたものでした。そして「お年寄りや足の不自由な人はこんな気持ちなんだろうなぁ」としみじみと思ったのでした。
 
今、これまで当たり前だったものがもはや当たり前ではなくなり、自由が制限される生活を強いられ、ストレスの溜まることも多いだろうと思います。でも考えてみれば、コロナのあるなしに関わらず、そういった暮らしを余儀なくされている人もいたわけです。たくさんの命が失われ、それもあっけなく失われ、大切な人との別れが突然訪れる。でも実は、コロナがあってもなくても、人は皆、いつも死と隣り合わせで生きているのです。これまで当たり前に思っていた日常が、実はちっとも当たり前じゃない。
 
外出自粛したり行動を制限されたりという状況がしばらく続くことになると思います。しばらく我慢しようと言っても、「しばらく」がいつまで続くのかがわからない。ならば、「我慢」よりも「工夫」して、与えられた条件のもとで少しでも快適に暮らしていく術を見つけていく方がいい。そしたら、コロナが収束した後にこれまで以上に豊かな暮らしが待っているかも?なんて考えるのは楽観的すぎるでしょうか。でも、文句ばっかり言ってても仕方ないので、貴重な経験と考えて、今できることをしていく方が前向きですね。
 
どんな時にも何かしら学ぶことがあると思うんで、未来につなげていけるような何かを掴みとっていきたいもの。そしてこの機会に気づくこと、学ぶこと、変わったことを、一時だけのものとして終わらせず、コロナ収束後にも良い形で残していけたらなぁと思うのです。世の中には色んな事情を抱えて生きている人がたくさんいる。いわゆる「普通」から外れた人たちが、排除されるのではなく、それぞれに自分らしさを生かしながら生きていける世の中になればいいのになと願います。
 
 
 

コロナ騒動の中で思うこと

オリンピックの延期が決定してから感染者が急増していますね。東京ほどではないにしても、大阪でも感染者数は増えていますし外出自粛令も出ています。私は最近は外での仕事はしていないのであまり外に出かける機会はありませんが、先日は通院のために久しぶりに電車に乗って出かけてきました。混雑時ではなかったのですが、それでもなんとなく電車に乗るのはちょっとドキドキしました。
 
自分自身の体調のこともあって、今年度は大学の授業をことごとくお断りしていたのですが、ちらほらと耳にする話から、どの大学も対応に苦慮していることが伺えます。
毎年お引き受けしていた春のエクステンション講座はキャンセルになったと聞いたし、別大学では授業開始をゴールデンウィーク明けの5月に遅らせていたり、オンライン授業を推進していたり。本来なら私も今頃は、初めての経験にあたふたしているところだったのかもしれませんが、今はそんな状況を外から眺めているような感じです。ただ、5月6月と短期のエクステンション講座をお引き受けしているので、そちらの開講がどうなるのかは気になるところ。正規の授業と違ってエクステンション講座はキャンセルになる可能性が高いような気もします。正直、開講するのが良いのかキャンセルになるのが良いのか私自身もよく分かりません。ビジネス的に考えれば開講するほうが当然良いのですが、感染拡大の阻止という風に考えると、なくなる方が良いのかもとも思います。
そういったジレンマを数多くの人がいま感じているのだろうと思います。
 
昨年度教えていた学生たちの中にはこの春卒業の生徒もたくさんいて、卒業式がキャンセルになったという話に、仕方がないとはいえ心が痛みます。振袖や袴など楽しみにしていた学生もいたでしょう。私自身大学の卒業式はとても良い思い出になっているので、それがなくなるのは非常に寂しいことだろうと思います。そして4月から始まる新生活。それを今のような混乱した状況の中でスタートしないといけないのは、不安なのではないかと思います。おそらく誰もが不安な気持ちでいると思うのですが、こんな時期に社会人としての第一歩を踏み出すことになった教え子たちのことを思うと複雑な気持ちになります。とはいえ私が彼ら彼女らのためにできることはもはや何もなく、頑張って乗り越えて行ってくれることを祈るばかりです。
 
一方で私の方は、タイミングというのは不思議なもので、昨年の11月に乳がんの再発が発覚し、それに伴って一人暮らしのマンションを引き払い実家に戻ってきていたこと、
大学の仕事を一旦ゼロにしていたことで、私自身は大きな影響を受けることなく比較的平和な日々を送っています。ホルモン治療の影響もあって常に体のだるさはあり、体調良好とは言えませんが、仕事をあまり入れていないのでそのぶんゆっくりとさせてもらっています。新型コロナウイルスで社会のあり方が大きく揺らいでいるなか、当たり前が決して当たり前ではないということ、普通の日常を送れることがいかにありがたいことであったのか痛感しています。
 
世の中には自分の力で変えられるものと変えられないものとがある。出来ることと出来ないこととがある。こんな時だからこそ、「いま自分にできることは何なのか」を考え、場合によっては今だからできることを見つけていくことも必要なのかもしれない。
これまで通りということは不可能だけれども、変化に抗うのではなく受け入れて、その中でできること、場合によっては新しい可能性を見つけていくきっかけになるのかもしれません。もしかして社会の在り方や価値観が大きく変化していくかもしれません。
不安や恐怖から行動するのではなく、少し落ち着いて今するべきことをできるようでありたいと思います。そして、こんな時だからこそ、争い合うのではなく助け合うことをしていきたい。
 
ニュースを見ているとネガティブな情報ばかりが入ってきますが、そういった不安にさせるようなニュースから少し距離を置いて日々を過ごしてみると、また何か違うものが見えてきそうな気もします。social distancingということで身体的な距離は取らなければいけませんが、心の距離は近づくかもしれません。なんとなく不安でそわそわする時、しばらく会っていなかった誰かにふと連絡を取ってみたくなったり。外出を控えて家にいることで、家族と過ごす時間が増えるかもしれない。
 
そして、人間たちが活動を自粛する中で、自然界が息を吹き返しつつあるのかもしれない。海外でロックダウンされている町に住んでいる人が、空気がどんどん綺麗になっているのを感じるという風に話しているのを聞きました。経済的利益のために散々環境を汚染してきた人間たちが、ウィルスによって強制的にその活動を停止させられ人間社会にとっては大きなダメージとなっていますが、他の生き物たちや地球環境といった観点から見ると、命を吹き返す時間となっているのかもしれません。

今起きている出来事を私たち人間の観点からだけ見るのではなく、自分個人の立場からだけ見るのではなくちょっと違った観点からも見てみると、何か新しい気づきがありそうな気もします。
失われたたくさんの命を無駄にしないためにも、今私たち一人ひとりができることをしてさらなる感染拡大の防止に努めつつ、この経験から何かを学びそれをより良い未来につなげていくことができたらと思います。