Lady Green's Diary

英語講師Lady Greenの日記

レ・ミゼラブル

 

 

前々から見たいなと思いながらそのままになっていた映画をようやく鑑賞。見始めてから気付きましたが、2時間半にわたる大作が全編歌で成り立っているんですね。ミュージカル映画とは知っていましたがセリフが全部歌とは!音楽映画は好きですが、さすがにこれはちょっと苦しいかもと思いながら見始めました。しかし、意外と飽きることなく最後まで見終えることができました。って、実は所々で歌のシーンをちょっと早送りしちゃいましたが(笑)でも、随所で歌に涙したのも本当。

 

アン・ハサウェイの『I Dreamed a Dream』は心にぐっとくるものがありました。切ないなぁ。ここでまず涙。そう言えば一時、彼女がベリーショートにしていたのはこの映画のためだったのか。映画とは全く関係ありませんが、以前抗がん剤治療後に脱ヅラして超ベリーショートヘアを披露した時に、同僚のスタッフやスクールの生徒さん達から「アン・ハサウェイみた〜い」と言われたことを思い出しました。ドキドキしながら脱ヅラしたのですが意外と好評でビックリした記憶が。映画とは本当に全然関係ない話ですけど(笑)

 

レ・ミゼラブルは以前テレビドラマで見たことがあるのですが、大筋は覚えていたものの細かいところはすっかり忘れていました。最後のシーンはやっぱり泣けますね。ジャン・バルジャンを執拗に追いかける刑事ジャベールは、映画ではラッセル・クロウが演じています。ドラマで見た時にはジョン・マルコヴィッチでした。バルジャンはジェラール・ドパルデュー。個人的な好みですが、バルジャン役は映画のヒュー・ジャックマンが好き。ジャベール役はマルコビッチに軍配が上がります。てゆうか、マルコヴィッチ好きなんですよね実は。

 

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主演のヒュー・ジャックマンは相変わらず男前で歌も素敵だったのですが、一番インパクト強く心に残ったのは子役の男の子だったりします。「動物と子供にはかなわない」なんて言いますが本当にその通りで、かっさらっていった感じもします。ドラマを見た時にはあまり記憶に残っていない役なのですが、映画では非常に印象的でした。登場シーンもいい。ただ者じゃない。

 


Look Down (Beggars) Les Miserables FULL SCENE

 

ガヴローシュ役のダニエル・ハトルストーンの名演技。まじに泣ける・・・。この役で彼は賞もらってますね。今はどうしてるんだろうか。

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でもやっぱり2時間半ずっと歌だけというのはちょっと辛かったのも事実。やっぱりセリフがあるほうが落ち着きます。しかもちょっと頭痛で体調の万全でない時に見たので結構疲れました。でも感動したんですけど!覚悟して見ないと駄目ですね。

 

ドラマで見たのは随分前のことですが、ミュージカルではなかったので歌はなし。その代わり、じっくりストーリーを味わえた気がします。確か、お正月にNHKで放送していたのを見た記憶が。すごく良い作品に仕上がっていました。普通にストーリーを楽しみたいならそちらの方がお勧め。歌はないけど。

 

映画の方は、やはり歌がメインになっているので、ストーリーももちろんなんですが、歌に感動します。名曲たくさんありますが、やっぱりこの曲が一番心に残るなぁ。

 


映画レ・ミゼラブル 「民衆の歌」日本語訳付き

  

決してハッピーなストーリーではないのですが、やっぱり名作です。色々と考えさせられるものもあります。前に紹介した『アメイジング・グレイス』と同様、信仰って人をこんなに変えるんだなぁ。そして、愛、ですね。バルジャンはコデットを得て、初めて生きる意味を見つける。自分の命よりも大切な存在。ヒュー・ジャックマンの演技が良い。だからこそ、最後のシーンでやっぱり泣けるのです。

 

そして、先に紹介したガブローシュが歌う歌詞が、格差の広がる今の時代にも通じる気がして心に刺さる。

 

Here is the thing about equality.

Everyone's equal when they're dead.

 

昔も今も、本質的な部分で社会は変わっていないのか。生きている間は平等はない?

 

ちなみにこの後に続く歌詞、Take your place, take your chance を「テイク」ではなく「タイク」と発音しているのがロンドン訛りで微笑ましい。ちょっと舌足らずな感じで歌うのが可愛いんだけど、歌詞の内容は非常に核心をついている。自由とは、平等とは、何だろう?永遠のテーマなのかもしれない。